50MHz 1KW変更検査

リニアアンプは6m専用に改造した3-500z 2本
余裕で1000w出ちゃう...
■はじめに
日本でも総務省のWebにてコールサインをインプットするだけで、その局の免許状況が自由に閲覧できる様になりました。よって、いつもビッグパイルの中をすんなり抜け出す様なコールサインは、親切で熱心で余計な方がWebで検索されて、その結果が正式なハイパワー(500w以上)免許がない場合は即刻DXクラスターで非難されるケースをよく目にします。そんな事もあり、6m 1kwの変更検査を申請することになりました。
とりあえず理由は、いろいろあるのだが移動局を6m 1kw 専用の固定局に変更することにして書類を提出したのが昨年の11月だった。中国総合通信局との数度にわたる書類や電話の末、ようやく3月3日に変更検査が実施された。
■検査の状況
当日は、約束どおり13時ピッタリ(流石は役人ちがうわい...)にライトバン(車)で広島から2人(一人は運転手)および下関出張所から一人の合計3人来られた。挨拶もそこそこに、各書類や1アマ免許の確認、それからパワー測定だ。事前にバードと2500のエレメントを準備していたのだが、役人持参のバードに交換されてしまった。結果は950Wスイングして、理想の出力と言われてホッとした。実は電源電圧のレギュレーションが、かなり悪くキーダウン時は180v程度にドロップするので心配だったのだ。「よかった...」
それから、私が準備したスペアナで高調波をみてみないかと勧めてみた。すると、もし基準値外れだったら検査不合格なので、みない方が...と言われた時には若干「ビビッタ」、しかし、事前の測定で2倍63db、3倍無しだったので強引にスペアナを検査官にみてもらった。
最後に電波防護の基準値が計算値どうりに収まっているかを専用の測定器にて実測するとの事である。たまたまアンテナのバックとフロントの2箇所で測定したが、フロントの値でも5v/m程度で余裕(基準は27.5)で合格だった。ちなみにバックは1V/m程度だった。
最後に無線検査簿の記入が終了し、指摘事項無しで6m1kwの免許状が交付された。
■感想
私は二回目の無線局の検査(1kw)だったのだが、書類作成から検査終了の過程は、いろんな意味でかなりのエネルギーが必要となる。そんな事もあってか正式1kw免許局の数は少ない、ましてや6m1kwとなると極限られた数となってしまう。早く包括免許を望みたい。
総務省のHPにて免許検索ができ、局免の状況が自由に検索される今でもあきらかにオーバーパワーと思われる局は多い。私だって、いいかげんな事は山ほどしてきた、車の運転だって毎日違反している。よって私は、それをどうのこうの言うつもりと資格は、まったくない。世の中、こんなものかもしれない。ただ、クラスターや陰口などで非難され恥をかくのは自分自身のことなのだ。

■電波防護の基準検査の実際
近年クローズアップされている人体へ浴びる電波の基準、つまり電波防護の事が昨年あたりから厳しくなっている。事前に下記の公式に数値を計算して表の基準値におさまれば良い。
S=PGk/40πR2
| 周波数 | 電界強度 (V/m) |
磁界強度 (A/m) |
電力束密度 (mW/cm2) |
平均時間 (分) |
|---|---|---|---|---|
| 1 10kHzを超え30kHz以下 | 275 | 72.8 | - | 6 |
| 2 30kHzを超え3MHz以下 | 275 | 2.18f-1 | ||
| 3 3MHzを超え30MHz以下 | 824f-1 | 2.18f-1 | ||
| 4 30MHzを超え300MHz以下 | 27.5 | 0.0728 | 0.2 | |
| 5 300MHzを超え1.5GHz以下 | 1.585f1/2 | f1/2/237.8 | f/1500 | |
| 6 1.5GHzを超え300GHz以下 | 61.4 | 0.163 | 1 |
だが、実際、上の公式をみても理解できない方が大抵であろう。現実は、九州総合通信局が作成したエクセルに代入して、赤の部分が○となればokであるから、それを印刷して検査官に見せればよい。
(事前に提出した書類)
注意:私が作成した書類の一例なので、今後の検査で通用しなくても責任はもちません
当日、検査官がUSA製の高価(100万円以上?)な測定器で、アンテナから見知らぬ人が最も近づくだろうと予想される地点に立ち、検査対象設備から規定の電力でCW電波を発射して測定します。この実測値が上の表以内ならば合格である。つまり、事前に計算した数値が良かろが悪かろうが、検査官の実測値が合否の判断基準であるから、事前に計算した数値は、あまり意味をもたないことになるが仕方ない。
結論としては、実測検査クリアーのコツは、一にも二にもアンテナの高さをできるだけ高くすれば、1000wでも必ずや基準値以内に収まると思われる。じゃあ、具体的にどのくらいの高さが必要なの?、なんの根拠もないのだが、アンテナの特性や周波数にもよるが最低15mあれば....なんとかなるのではないかなあ!?逆にアンテナが低ければクリヤーできないだろう。つまり、ローバンド等でよく使用される、接地アンテナ(バーチカル等)の根元、逆Vアンテナ、スローパーの先端の大抵は、高さが低いので基準値クリアーは不利である。その場合、柵などで見知らぬ人が立ち入らない様に細工すれば良い。そういえば、前回の短波帯設備検査のとき、160mアンテナの先端が庭先だったのだが、感電しますよと言われた事を思い出した。当時は、そんな基準値はなかったのだが、今だったら、たぶん電波防護の基準測定はクリアーできないだろう。
「エヘヘヘ.....これで、6mは1000wなのだ!」
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